フランス

フランスといえば、オシャレな国という先入観があったが、駆け足の三カ国目となったせいか、何も感じない。フランス料理のフルコースを食べると、腹をこわすという癖が、この時から付いた。前菜の小さな貝の中身を針で引っ張り出すなどは面白かったが。

パリ

10/21(土)

ロンドン空港で飛行機交換のため待たされ、午後8時頃パリに到着。天候がよくない。

10/22(日) 

今、パリにいる。パリだからといって何も変わったことはない。シャンソンが町に流れているわけでもない。普通の町である。

ルーブル、シャンゼリゼ、シャイヨー宮、エッフェル塔、ノートルダムと駆け足で廻り、夜は観光バスでムーランルージュに行った。お金のかかったショウだった。とにかく、パリに来ても、これはなんとなくパリではない、私の想っていたパリではないといった印象が強い。23ヶ月も居ればまた変わってくるのだろうが。ルーブル美術館に5時間を潰した以外、あとは皆表面を眺めてお終いである。

今考えると、本当に絵葉書的観光をして通り過ぎてしまったと思う。もう、その後、何度パリに行っても感銘を受けることはなかった。今でも好感の持てる町ではない。最初の出会いが肝心ということがよくわかる。

ルーブルでモナリザを見た。大したことない。むしろドラクロワの実物を見て嬉しかった。

ドラクロワの「自由の女神」の絵の大きいこと。しかもエネルギッシュである。モナリザはいったいどこがよいのだろう。

 

アンヴァリッド(廃兵院)にはナポレオンの棺がある。ドームの地下に安置されている。ちょっと感慨深いものがある。

パリには美人はいない。ショートスカートもロンドンほどではない。ロンドンでは、フルファッションの靴下の上側の編み方の違う所まで見えるほど、スカートが短い、まあ穿いていないのと同様。しかも、美人だけではなく、大根足もそうだから、なんだか変な感じ。それに比べてフランス人はおとなしい。もう少し美人が居て良さそうなのに。パリではマントが流行っているらしい。とにかく、パリの印象は薄い。なにか漠然としている。ロンドンの方が見るところがある。


3ヶ国目で、もうくたびれきって鈍感になっていたらしい。ミニスカートも今見ればおとなしいものである。

シテ島にあるノートルダム寺院とセーヌ河畔の古本屋通りがもっともパリらしかった。

モンマルトルの丘は、下から眺めた方がよいと思う。

10/24(火)

午前中、パリ郊外のヴェルサイユ宮殿に行った。建物の中に入る時間はなかったが、庭が見事だった。これなら、皆を案内しても良いと思う。そこを1時間で引き上げ、土産を探しに香水店にはいる。つまらないものばかり、やめて見本だけもらった。結局パリ土産はない。これからドイツへ向かう。時間がない。

 

 

ベルサイユ宮殿の庭園を見ると、日本の庭園の感覚がぶち壊される。スケールはとてつもなく大きいが、あくまでも人工的なものである。鑑賞よりも権力誇示が優先している。

これが最初のパリの印象である。その後、何回も訪れていると、少しづつ修正され、普通の街になっていった。むしろ普通の自分になっていったというのが正しいのかもしれない。

 


 

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